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ワクチン・予防接種とは?

目次

予防接種って何のために受けるんでしょう?
良く考えると、どうやって予防接種で免疫をつけているのか不思議に思いませんか?

確かにお医者さんの指示通りにワクチンを受けているだけでもいいでしょう。
でも、昔からやっておられる先生は最近のワクチンのことを知らないことだってあるんです。
お母さんが自分で正しい知識を身につけておくのは、赤ちゃんのためにも大切ですよ!

  1. ワクチンってなんなの?
  2. 予防接種は危険?
  3. ワクチン・予防接種の歴史
  4. ワクチン・予防接種のコラム

1.ワクチンってそもそもなんなの?

ワクチンってなに?予防接種って?

ワクチンとはそもそも何でしょうか?
実はワクチンはお薬ではありません!
ワクチンの中に入っているのはそのワクチンで防ぎたい病気の「病原体」もしくは「病原体の出す毒素」です。
え!病気の原因を注射してるの!?と思うお母さんもおられそうですが、まさにその通り病気の原因を投与するのが予防接種なんです。

ワクチンで免疫がつく仕組みは?

では、どうして病気の原因を投与することで赤ちゃんに免疫がつくんでしょう?

人間は一度病気にかかると、その病気に対する「抗体」というものが作られます。
この抗体が体に入った病原体をやっつけることで病気が治るわけです。
抗体は病気が治ったらすぐに消えて無くなるわけではなく、ある程度の期間(病気によっては一生)の間は体の中に残って、次に同じ病気にかかったときにすぐに病原体を退治できるようにしてくれます。

ですので、本当の病気にかかる前に、先にワクチンをうつことで抗体を作ってしまうわけですね。
先に抗体が出来ていれば病原体が体の中に入ってきても、病気になるほど体の中で増える前に病原体を退治してくれたり、病気になったとしても重症にならないようにしてくれます。

2.ワクチンは危険?

ワクチンの危険性について

「抗体があれば病気になりにくいということは分かった!
でもワクチンの中にも病原体が入ってるんなら、注射したときに病気になるんじゃないの?」
そんな不安を持つお母さんは実際に多いようで、この不安のせいで「ワクチンの接種はしない!」と決めてしまう原因になってしまっているようです。

ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンというものがあります。
不活化ワクチンというのは化学処理などにより死んだ病原体、あるいはその死んだ病原体の一部(抗原)が含まれるワクチンで、当然のこと死んでいますのでその病気にはなりません。

生ワクチンは毒性を弱めた病原体が含まれるもので、こちらの方は確かにその病気にかかる可能性は否定できません。
ここで重要になるのは、ワクチンを受けた方が安全なのか・受けない方が安全なのかということです。
例えば「ほっておくと100人に1人がかかる病気」があったとして、
ワクチンを受けると100,000人に1人が副作用でその病気になる、けれども接種後はその病気にはかからない、というワクチンならば、おおざっぱに計算したらワクチンを打った方が1,000倍安全なわけです。
このような考え方のもと、予防接種を受けた方が安全性が高い!と判断されたワクチンのみが日本で使用されています。
たとえニュースで副作用が取りざたされ問題になったワクチンでも、接種しないよりは圧倒的に接種した方が安全なワクチンです。

テレビでは視聴率が大事ですので副作用の部分のみを強調して話題にしたりしますが、きちんと考えた上で判断してもらえればと思います。

たくさんワクチンをうっても大丈夫?

まず結論から言いますと、「ワクチンを何本うけても大丈夫」です。
むしろ日本では赤ちゃんに接種するワクチンの本数は少ないぐらいで、定期接種(必ず受けるように定められている予防接種)の数はアメリカの半分ぐらいです。

日本では「ワクチンの普及が進んでいない!」と問題になっているぐらいですので、予防接種はきちんと受けていくようにしましょう。
ただし、予防接種から空けないといけない期間(不活化ワクチンで中6日、生ワクチンで中27日)は守るようにしてくださいね。

3.ワクチン・予防接種の歴史

ここからは、どうやってワクチンや予防接種というものができたのかということをお話していこうと思います。
ちょっと育児とは離れた話になってきますので、興味があまり無いという人は、副作用についてや受け方についてのページの方を見てもらえればと思います。

世界最初のワクチン

世界で最初のワクチンは天然痘に対するワクチンだとされています。
今ではワクチンの成果もあって自然界から天然痘は撲滅(1匹もいなくなること)されましたが、非常に恐ろしい病気で、天然痘が原因で国が滅んだことさえあると言われています。

天然痘ワクチン(種痘)が作られるまでも体験的に、

  • 1度天然痘にかかった人は二度とかからないこと
  • 天然痘患者の膿を健康な人に投与して軽い天然痘を起こさせると、その人は天然痘にかからないこと
  • 牛の天然痘である牛痘(人間にも感染するが人間の場合は軽度)に人間がかかると、その人は天然痘にかからないこと

などが知られていました。
「天然痘患者の膿を使って軽い天然痘を起こさせる」というのはまさにワクチンの考え方そのものですが、この人為的に起こした天然痘で数%ぐらいの人は重症化して死んでしまうという状態でした。

そんな状況の中、18世紀後半になって、エドワード=ジェンナーという医師があらわれます。
ジェンナーは「似た病気である牛痘にかかった人は天然痘にもかからない」ということに注目し、1796年に牛痘にかかった牛の膿を人間に注射することを考案します。
これが世界中に広まって大流行していた天然痘が一気に収束に向かいました。
これが世界で最初のワクチンの発明だと言われています。

近代ワクチンの発明

以上のようにしてワクチンというものが発明されたわけですが、まだ大きな問題が残っています。
何が問題なのか分かるでしょうか?
それは、「自然界にそんなに都合よく似た病気は存在しない」ということです。
上のジェンナーの方法では、天然痘に良く似ているが症状が穏やかな牛痘という病気があってはじめてワクチンを作ることができます。
そんなに都合よく、良く似た弱い病気なんて見つかりませんよね。

そこで、「元は毒性が強いものを弱く出来ないか?」と考えたのがルイ=パスツールです。
天然痘を例にして言うと、牛痘という別の病気を使うのではなくて、天然痘ウイルスそのものを弱くできないか?という考え方ですね。
パスツールは炭疽菌が40度以上で培養すると莢膜(きょうまく)が失われて毒性が低下することを利用し、毒性の弱い炭疽菌株を作り出すことに成功しました。
「ワクチン」という言葉を作ったのもパスツールで、その功績からパスツールはコッホとともに近代細菌学の祖と呼ばれています。

4.ワクチン・予防接種のコラム

日本での予防接種の遅れ

残念なことに、現在の日本は予防接種の後進国と呼ばれてしまっています。
1980年頃までは予防接種の先進国と言われていたのに、何があったのでしょうか。

その大きな原因はワクチンの副作用についての誤った認識でしょう。
ワクチンに副作用が全く無いとは言いませんし、ワクチン接種が原因と考えられる症状というものもこれまでにありました。
それは事実です。
しかし、ワクチンの危険性だけを殊更に報道し、ワクチンのメリットや、ワクチン接種が原因とされた症状が実は関係の無いものであった、ということは全く報道しないメディアのせいで、過剰に不安を煽られたまま放置されている、というのが現状だと思います。
その結果として赤ちゃんにワクチンを接種させないお母さんが増えてしまい、ひいては赤ちゃんが大きな不利益をこうむっています。
また、そのような偏った報道のせいで現在日本ではワクチンの開発が行われていません。

本来はワクチンで防げていたはずの病気に、間違った認識のせいでかかってしまう赤ちゃん・・・私はかわいそうだと思います。

トキソイドとは

トキソイドというのは細菌が産出する外毒素を無毒化したものです。
(正確には、無毒化して抗原性だけ残したもの。類毒素とも言われる。)
日本ではジフテリア(四種混合ワクチンに含まれる)などの予防に使用されています。

トキソイドは「無毒化している」という点から不活化ワクチンに分類されることもありますが、
正確には細菌そのものではなくて毒素を無毒化しているのでまた別のものとされることもあります。
どちらにせよ、お母さんは学者さんでもないのでそこまで気にする必要はないかなとも思ったりもします。

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