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ワクチンの副反応・副作用

目次

ワクチンの副作用・・・とっても怖い響きです。

最近ではワクチンの副作用で死亡した!と報じられた例もありました。
それは本当なのでしょうか?
実はワクチンは接種してはいけないのでしょうか?

よく分からないけど怖いからワクチンはうたない!と決めてしまうのは、赤ちゃんにとっても不幸なことです。
少し難しいこともありますが、一緒に勉強してみましょう。

  1. 副反応はどうしてでるの?
  2. 副反応の原因は?
  3. 副反応に種類と出る割合

1.副反応・副作用ってなんでしょう

副反応・副作用とは

ワクチンの接種のときにいう副反応とは、ワクチン接種によって免疫がつくこと以外の反応のことです。

副反応が怖いのでワクチンをうちたくない!というお母さんもおられますが、副反応のほとんどは「予防接種の後に熱が出た!」や、「注射跡がはれてしまった!」という程度のもので、そのほとんどは数日~10日ぐらいで治ってしまうものです。
日本で使われているワクチンは「接種した時の危険性」と「接種しなかった時に病気にかかる危険性」を十分に考えた上で、「接種した方が安全である」とされているものですので、ワクチンをうたない方が安全であるということはありえません

なお、副反応と副作用との違いですが、言葉遊びみたいなものなのでそんなに気にしなくて大丈夫です。
一応詳しく説明すると、病気を治すためのお薬でも投与した目的以外の作用が起こることがあります。
お薬の場合の目的以外の作用というのは、その薬の「化学的な作用」によって起こります。
これを副作用と呼んでいます。
一方でワクチンは病気を治すために投与するわけではない(免疫をつけるために投与する)ので、その目的以外の作用は化学的な原因というよりも「免疫学的な作用」によって起こることが多いのです。

このため二つを区別して呼んでいますが、医療関係のお仕事をされている人以外がこれら二つの違いを理解している必要は無いと思いますし、むしろ変に混乱させているだけのような気がします・・・。

2.副反応の原因は?

ところで、どうして副反応が起こるんでしょう?
その原因は色々ありますし研究中のものもありますが、主な原因としては

  • 免疫学的な作用によるもの
  • ワクチンに含まれる細菌やウイルスの感染によるもの
  • 注射の刺激や注射跡への感染によるもの

この3つが原因として多いものです。
ここでは、それぞれの原因について解説していきたいと思います。

免疫学的な作用による副反応

免疫学的・・・と言ってもピンと来ないと思いますが、簡単に言うと「ワクチンの中の物質に体が反応して出る副反応」がこれです。
赤ちゃんが免疫を作るとき(抗体を作るとき)には、赤ちゃんの体はとっても頑張ります。
その頑張りの結果として熱が出たりするわけですね。
こう考えると、この副反応は免疫を作ろうとするのが原因なわけですから、予定通り赤ちゃんが免疫を作ってくれているということで、むしろ良いことです。
この副反応は数日もあれば消失しますので心配はいりません。

ところでワクチンの成分は、「無毒化或いは弱毒化した病原体」に抗体の産生を助ける成分やゼラチンなどを加えたものです。
これら全ては赤ちゃんの体にとっては「異物」ですので、この異物を取り除こう!という免疫応答を体がするわけですね。
その反応の一部として抗体の産生もあるわけですが、その反応が行き過ぎると接種したところが赤くなったりはれたりする副反応になるわけです。
これも数日~10日ぐらいで治りますので心配しなくて大丈夫です。

免疫学的な作用による副反応で危険な場合

では、免疫学的な作用による副反応で危険な場合についてお話してみましょう。
まれに異物を取り除こうという反応が一気にすすんで、アナフィラキシーショックを起こしてしまうことがあります。
アナフィラキシーショックとは激しいアレルギーのような症状と考えてもらえればよいでしょう。

もちろんこのショックを起こす可能性は極めて低く、ワクチンをうつメリットの方が大きいのですが、やはりお母さんは心配ですよね。
当然このことはお医者さんも心配しているところで、アナフィラキシーショックを起こす可能性の高い人に予防接種をする際は接種後の予後観察を行っています。
例えば、アトピーなど元々アレルギー素因のある赤ちゃんや、卵アレルギーの赤ちゃん(インフルエンザワクチンには卵が含まれています)ではお医者さんに伝えておくと良いでしょう。
これらの赤ちゃんがワクチンを受けない方がいいというわけではありませんよ!

このような急激な副反応は予防接種から30分以内に起こることがほとんどですので、接種後しばらくは帰らずにで赤ちゃんの様子を見ておきましょう
どうしても帰宅しないといけない場合には、すぐに先生と連絡がとれるようにしておきましょう。

なお、アナフィラキシーショックの初期症状は以下のようなものです。

  • 呼吸と心拍数が速い
  • 呼吸困難
  • 不穏で落ち着きがなくなる
  • 歯ぐきの色が青白くなる

細菌やウイルスの感染による副反応

この副反応はつまり、ワクチンの中に含まれる細菌やウイルスが体の中で増えてしまった、という状態です。
この感染による副反応は生ワクチンを接種したときのみに起こる副反応で、お医者さんもこの副反応には注意しています。

赤ちゃんの免疫力が下がっているとき(熱があるときなど)は、体の中で細菌やウイルスが増えやすくなっていますのでワクチンをうつことはできません。
また、生ワクチンの接種後は中27日(4週間)の間は別のワクチンをうつことができませんが、それは赤ちゃんに負担をかけてしまって生ワクチンに含まれる細菌やウイルスが増えてしまっては困るからです。

※生ワクチンの予防接種

注射の刺激や注射跡への感染による副反応

この反応はワクチンそのものとは関係ありませんが、予防接種にともなって起こることですので副反応として考えることもあります。

赤ちゃんが注射の跡をひっかいたりして、赤くはれたりした場合がこの副反応ですね。
ですので予防接種の際には、注射跡を触らないこと、お風呂で強くこすらないことなどを指導されると思います。

ちなみに、BCG接種のときの偽コッホ現象もこの副反応です。
清潔にしていれば数日ぐらいで治りますので心配はいりません。
大きくはれてきた場合などは病院で相談してみましょう。

3.副反応の種類と出る割合

赤ちゃんに副反応が出て・・・。
もしかして私の赤ちゃんだけ!?と心配になりますよね。

副反応が出ても慌てなくて大丈夫!
予防接種の種類によっては、接種を受けた赤ちゃんの半分ぐらいで熱やしこりが出たりします。

危険な副反応と心配しないで良い副反応を学んでおきましょう!

発熱 頻度の高い副反応で、どのワクチンでも出ることがあります。
ワクチンで発熱しやすい赤ちゃんも居ますが、これは病気ではなく体質の問題のことが多いので心配はいりません。
回数を重ねるごとに副反応は出やすくなる傾向があります。
普通は1~3日ぐらいで熱がひくので、特に治療はいりません。
発熱するタイミングは当日~翌日ぐらいです。
普段と様子が違ったり、3日を過ぎても熱が引かないときは病院に行きましょう。
接種部位のはれ 頻度の高い副反応で、どのワクチンでも出ることがあります。
ワクチンではれやすい赤ちゃんも居ますが、体質の問題のことが多いので心配はいりません。
回数を重ねるごとに副反応は出やすくなる傾向があります。
普通は1週間ぐらいではれと赤みがおさまります。特に治療はいりません。
はれが腕全体に拡がってきたり、注射跡が膿んできたりしたらお医者さんに相談してみましょう。

BCG接種の場合は、接種して1週間後ぐらいから段々とはれと赤みが強くなってきます。
これは副反応と言えないこともないですが、BCGの場合はこの”はれ”が免疫がついている証拠です。
逆に全くはれてこない場合は免疫がついていない場合もあります。

無菌性髄膜炎 おたふくかぜワクチンの接種で0.05%(2000人に1人)の確率で発生します。
なお、ワクチンを接種せずにおたふくかぜにかかった場合は約2%(50人に1人)が無菌性髄膜炎になります。
ワクチン接種の副反応による無菌性髄膜炎は軽度なことが多く、治療すれば後遺症なしに治ることがほとんどです。
一方、普通におたふくかぜにかかって無菌性髄膜炎になった場合は重症になるケースもあります。
おたふくかぜワクチンの接種から3週間前後たって無菌性髄膜炎が発生することがあります。
発熱・頭痛・嘔吐が最初の症状ですが、この症状は風邪と区別がつかないときもあります
おたふくかぜワクチンの予防接種から3週間後にこのような症状が出たら病院にすぐに連れて行きましょう。

この副反応が話題になった時はおたふくかぜワクチンを接種しない人が増えました。
統計的に明らかにワクチンを接種した方がリスクは少ないですし、その後の研究や医師の努力で安全性も上がっています。
この副反応を怖がっておたふくかぜワクチンを接種しないことが無いようにしましょう。

BCGの副反応 BCGワクチンは弱毒生ワクチンと呼ばれる、本物の結核菌を弱らせたものを使っています。
ですので、体が結核菌に反応して副反応がおきます。
この副反応は正常なもので、結核に対する免疫がつくられていることを表しています
接種後2~3週間で接種した部位に赤いポツポツができ小さいうみがでてきます。
4週間ぐらいでに最も反応が強くなりますが、その後かさぶたができて、BCG接種から3か月ぐらいで少し跡を残して治ります

上のような反応が普通の反応ですが、コッホ現象と言って、元々結核にかかったことのある赤ちゃんでは別の経過をたどります。
結核に感染したことのある赤ちゃんではすでに免疫ができているので上のような反応が3日~10日で一気に起こります。
赤ちゃん自体は免疫が出来ているということなので心配いりませんが、周囲の人が知らないうちに結核にかかっている可能性があります。
一度病院にいきましょう。

また、結核は生ワクチンですので免疫が弱っていると本当に結核になってしまう可能性があります。
ですので生まれつき免疫の弱い赤ちゃんではBCGの予防接種を受けることができません。

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