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小児用肺炎球菌ワクチンの予防接種:細菌性髄膜炎の予防

目次

肺炎球菌ワクチンって聞いたことがありますか?

今まで子育てをしたことがないお母さんでは知らない人も多いかもしれません。
でも、肺炎球菌は「知らなかった」では済まない「細菌性髄膜炎」という重い病気の原因になる細菌です。

生後2ヶ月からのワクチンのスケジュールは複雑ですが、受け損ねがないように計画をたてていきましょう。

  1. 小児用肺炎球菌ワクチンとは
  2. 肺炎球菌ワクチンのスケジュールと受け方
  3. 肺炎球菌ワクチンの副作用は?
  4. 肺炎球菌ワクチンのコラム

1.肺炎球菌ワクチンとは

肺炎球菌ワクチンの詳細
種類 不活化ワクチン 区分 定期接種
接種可能時期 生後2ヶ月~6歳未満
(※定期接種となるのは5歳未満)
接種回数 4回

小児用肺炎球菌ワクチンで予防できる病気は?

小児用肺炎球菌ワクチンで予防できる病原体はもちろん肺炎球菌ですが、予防接種の目的は肺炎球菌によって引き起こされる「細菌性髄膜炎」の予防です。
また細菌性髄膜炎の前段階として、菌血症という血の中に細菌が入り込んで増殖している状態がありますが、これも肺炎球菌ワクチンで防ぐことができます。
なお、同じタイミングで受けていくヒブワクチン(Hibワクチン)も同じように細菌性髄膜炎を防ぐために予防接種を受けます。

髄膜炎とは脳を包んでいる”髄膜”に炎症が起こった状態のことで、肺炎球菌が免疫力の低い赤ちゃんに感染すると髄膜炎がかなりの割合で起こってしまいます。

髄膜に炎症が起こると脳の中に膿がたまったり、浸出液で脳脊髄液(脳の周囲の液体)が増加して水頭症を引き起こします。
しかも髄膜炎は初期の症状がほとんど風邪と変わらないため発見が遅れやすく、治療を受けても約5%が死亡し、約30%に発達障害や聴力障害、てんかんなどの大きな後遺症が残る大きな病気です。

赤ちゃんの細菌性髄膜炎の原因のほとんどは肺炎球菌とヒブ(インフルエンザ菌b型)で、この両方ともがワクチンで予防できる病気(=VPD)ですので、必ず予防接種を受けるようにしましょう。

2.肺炎球菌ワクチンのスケジュールと受け方

肺炎球菌ワクチンはいつから接種できるの?

満生後2ヶ月になった日から肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることができます
生後2ヶ月~7ヶ月未満のときに肺炎球菌ワクチンを受け忘れた場合は、受け始める時期によって接種回数が違いますので注意してください。
また、定期接種の年齢(肺炎球菌ワクチンの場合、満5ヶ月まで)を外れると、自分で申し込んで自費で予防接種を受けなければならなくなります。
基本的には他のワクチンと同時接種をすることになりますので、ヒブワクチンやB型肝炎ウイルスワクチン、ロタウイルスワクチンなどと合わせて受けていけば良いでしょう。

肺炎球菌ワクチンの接種開始の時期と接種回数
開始年齢 接種回数 接種間隔
2ヶ月~7ヶ月未満 4回 2回目:1回目から4週後
3回目:2回目から4週後
4回目:3回目から60日以上空けて、生後12ヶ月~16ヶ月未満
7ヶ月~12ヶ月未満 3回 2回目:1回目から4~8週後
3回目:2回目から60日以上空けて、生後12ヶ月~16ヶ月未満
1歳~2歳未満 2回 2回目:1回目から60日以上空けて
2歳~6歳未満 1回 1回のみ
6歳以上 接種不可

肺炎球菌ワクチンはどこで受ける?

肺炎球菌ワクチンは定期予防接種とですので、生後1~2ヶ月の間に自宅に予防接種票(接種券)が送られてきて、そちらに予防接種を実施している医療機関が記載してあります。
肺炎球菌ワクチンだけを受ける場合は特に予約はいりませんが、他のB型肝炎ウイルスワクチンやロタウイルスワクチン、ヒブワクチンとの同時接種を考えている場合は、予防接種を受ける予定の医療機関やかかりつけの小児科に相談してみましょう。

肺炎球菌ワクチンのおすすめの受け方は?

生後2ヶ月~半年ぐらいまでは予防接種の種類が多いですので、早く免疫をつけるためにも他のワクチンと同時接種をしていくべきです。
特に生後6ヶ月を越えると細菌性髄膜炎になる可能性が上がってきますので、可能な限り生後6ヶ月を迎えるまでに肺炎球菌とヒブの免疫をつけてしまいましょう。
なお、生後2ヶ月から受けられるワクチンは

  • 小児用肺炎球菌ワクチン
  • ヒブワクチン
  • B型肝炎ウイルスワクチン
  • ロタウイルスワクチン

の4つがあります。
予防接種を受けるのは慣れた医院や相談しやすい医院がいいですので、かかりつけの医院がこれらの予防接種を行っているか確認しておきましょう。

以下に生後2ヶ月から予防接種を開始した時の肺炎球菌ワクチンの接種プランをのせておきます。
もし生後2ヶ月の時に病気などで予防接種を受けれなかった場合や肺炎球菌の予防接種を受け忘れた!というときは、スケジュールが変わってきますのでかかりつけの小児科などに相談してみましょう。

生後2ヶ月から肺炎球菌ワクチンの予防接種を受け始めた時のスケジュール
生後2ヶ月 小児用肺炎球菌ワクチン1回目(定期)
ヒブワクチン1回目(定期)
B型肝炎ウイルスワクチン1回目(任意)
ロタウイルスワクチン1回目(任意)
(全て同時接種を推奨)
生後3ヶ月 小児用肺炎球菌ワクチン2回目(定期)
ヒブワクチン2回目(定期)
B型肝炎ウイルスワクチン2回目(任意)
ロタウイルスワクチン2回目(任意)
四種混合ワクチン1回目(定期)
(全て同時接種を推奨)
生後4ヶ月 小児用肺炎球菌3回目(定期)
ヒブワクチン3回目(定期)
ロタウイルスワクチン3回目(任意)
四種混合ワクチン2回目(定期)
(全て同時接種を推奨)
生後12~15ヶ月ごろ 肺炎球菌ワクチン4回目

3.肺炎球菌ワクチンの副作用は?

小児用肺炎球菌ワクチンを接種した後の副作用としては、

  • 接種部位が赤くなる
  • 接種部位が腫れたりしこりになる
  • 摂取日~翌日に発熱する

などがあります。
接種したところが赤くなったりはれたりする割合はヒブワクチンなどよりは比較的多く、しこりもできやすい傾向にあります。
肺炎球菌ワクチンやその他のワクチンとの同時接種を受けた当日にお風呂に入っても大丈夫ですが、
接種部位の赤みやはれはお風呂に入ると少し強くなったりしますので慌てないように。
ただし、お風呂で接種部位を強くこすったりすることはひかえておきます

赤みやはれは数日たつとうすくなり、小さなしこりだけが残ります。
このしこりも2ヶ月ほどたつとなくなりますので心配しなくても大丈夫です。

ちなみに、不活化ワクチンですので肺炎球菌に感染することありません。

4.肺炎球菌ワクチンのコラム

肺炎球菌ワクチンが13価に

2013年11月より、肺炎球菌ワクチンがこれまでの7価ワクチンから13価ワクチンに切り替わりました。
「価」というのは「どのれだけの種類に効くか」ということで、例えば13価のワクチンは”13種類の肺炎球菌に効くワクチン”ということです。

つまり、より多くの肺炎球菌に効くワクチンを使うようになった!ということですね。

もしお子さんが7価ワクチンで肺炎球菌の予防接種を完了している場合、13価ワクチンを追加で1回接種することができます
この補助的追加接種によって、7価ワクチンに含まれていなかった6価ぶんの肺炎球菌に対する免疫を新たにつけることができます。
補助的追加接種のスケジュールは、7価ワクチンの最終接種から8週以上あけて1回です。
ただし、任意接種となるため接種費用は自己負担となり、自分で申し込みが必要です。

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