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ヒブワクチン(Hibワクチン)の予防接種

目次

  1. ヒブワクチンとは
  2. ヒブワクチンのスケジュールと受け方
  3. ヒブワクチンの副作用は?
  4. ヒブワクチンのコラム

1.ヒブワクチンとは

ヒブワクチンを受けましょう!・・・でもヒブワクチンって何を予防できるの?
いつから何回受ければいいの?注意することは?副作用は?

さあ、予防接種が始まる前にヒブワクチンについて勉強してみましょう。

ヒブワクチンの詳細
種類 不活化ワクチン 区分 定期接種
接種可能時期 生後2ヶ月~5歳未満 接種回数 4回

ヒブワクチンで予防できる病気は?

ヒブワクチン(Hibワクチン)は「ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(Hib)」を予防するためのワクチンです。
よく名前は似ていますが、風邪のような症状がでる、インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスとは別物です

ヒブワクチンを接種する目的は、インフルエンザ菌b型に感染することで引き起こされる細菌性髄膜炎を防ぐことです。

なお、同時期に接種する肺炎球菌ワクチンも、肺炎球菌による細菌性髄膜炎を防ぐことを目的としています。

ヒブにかかると、細菌が鼻やのどから入っていき脳や脊髄を包んでいる髄膜(ずいまく)に炎症を起こすことがあります。
この状態を髄膜炎と言い、髄膜に炎症が起きると脳の中に膿がたまったり、炎症の浸出液で脳脊髄液が増加して水頭症を引き起こします。
髄膜炎になると治療を受けても約5%が死亡し、約30%に発達障害や聴力障害、てんかんなどの大きな後遺症が残ります。
また、ヒブでは髄膜炎だけでなく喉頭蓋炎を起こすこともあり、発見が遅れると喉頭蓋炎も死に繋がる病気です。

ヒブの感染は半分以上が0歳児の頃で、ほとんどは5歳未満の子どもです。
ヒブにかかったとしても髄膜炎の最初に出る症状は「熱」と「不機嫌」ぐらいで、普通の風邪と判断がつかないことが多くあり、
その後に進行して「ぐったりする」「けいれん」「嘔吐」などの症状が出て初めて気が付くことが多いです。

ですので、ワクチンを受けてヒブに感染させないということが非常に重要になってきます。
ヒブワクチンを受けることができる月齢になったらすぐに予防接種を受けましょう。

2.ヒブワクチンのスケジュールと受け方

ヒブワクチンはいつから接種できるの?

生後2ヶ月からヒブワクチンの予防接種をすることができます。
生後2ヶ月~7ヶ月未満のときにヒブワクチンを受け忘れた場合は、受け始める時期によって接種回数が違いますので注意してください。

ヒブワクチンの接種開始の時期と接種回数
開始年齢 接種回数 接種予定
2ヶ月~7ヶ月未満 4回 2回目:1回目から4~8週後
3回目:2回目から4~8週後
4回目:3回目から7~13ヶ月後
7ヶ月~12ヶ月未満 3回 2回目:1回目から4~8週後
3回目:2回目から7~13ヶ月後
1歳~5歳未満 1回 1回のみ
5歳以上 接種不可

一番最後の予防接種(7~13ヶ月空けて打つ予防接種)は追加接種と呼ばれることがあります
この予防接種はせっかく獲得した免疫力が下がらないようにするためののものです。

ヒブワクチンはどこで受ける?費用は?

ヒブワクチンは2013年より定期予防接種となりました
ですので、生後1~2ヶ月の間に自宅に予防接種票(接種券)が送られてきて、そちらの方に予防接種を実施している医療機関が記載してあります。
かかりつけの小児科が接種場所になっているようでしたら、そこで予防接種を受ければよいでしょう。
引越しなどがかぶってくると接種票が届かないこともあるので、もし月齢2ヶ月になっても予防接種票が届いていないという場合は住んでいる地区の自治体に問い合わせてみましょう。

定期予防接種ですので費用はかかりません。
ただし、対象年齢を外れてしまったり、予防接種表の指示通りに予防接種を受けていない場合は費用がかかってしまう場合もあります。

ヒブワクチンのおすすめの受け方は?

生後2ヶ月からしばらくはワクチンの接種が多くなりますので、可能な限り同時接種することがオススメです。
なお、生後2ヶ月から受けられるワクチンには

  • ヒブワクチン
  • 小児用肺炎球菌ワクチン
  • B型肝炎ウイルスワクチン
  • ロタウイルスワクチン

の4つがあります。
かかりつけ医でこれら4つの全てを受けることができるかどうか確認しておきましょう。
特にB型肝炎ウイルスとロタウイルスのワクチンは任意接種ですので、予約が必要になる場合があります。
同時接種でない場合、一定の期間をあけないと他の予防接種を受けることができません。
特にロタウイルスのワクチンは生ワクチンですので、前の接種から1ヶ月(28日)を空けないと次の予防接種を受けることができません。
4つ同時に受けられるところが近くになければ仕方がありませんが、できるだけ早いタイミングで予防接種を受けていきたいですね。

生後2ヶ月から予防接種を受け始めた時の、ヒブワクチンおよび同時接種するワクチンのスケジュールを載せておきます。
この通りにいかなかったとしても、生後6ヶ月頃から細菌性髄膜炎にかかる赤ちゃんが増えますので、3回目の接種までを6ヶ月までに完成させるようにしましょう。

予防接種の開始が遅れたりした時のスケジュールについてはどれぐらい遅れたかなどによっても変わってきますので、
ヒブワクチンの接種を忘れた!と言う方は、かかりつけの小児科に相談するなどしてきちんと接種回数や接種時期を確認しておきましょう

生後2ヶ月からヒブワクチンの予防接種を受け始めた時のスケジュール
生後2ヶ月 ヒブワクチン1回目(定期)
小児用肺炎球菌1回目(定期)
B型肝炎ウイルスワクチン1回目(任意)
ロタウイルスワクチン1回目(任意)
(全て同時接種を推奨)
生後3ヶ月 ヒブワクチン2回目(定期)
小児用肺炎球菌2回目(定期)
B型肝炎ウイルスワクチン2回目(任意)
ロタウイルスワクチン2回目(任意)
四種混合ワクチン1回目(定期)
(全て同時接種を推奨)
生後4ヶ月 ヒブワクチン3回目(定期)
小児用肺炎球菌3回目(定期)
ロタウイルスワクチン3回目(任意)
四種混合ワクチン2回目(定期)
(全て同時接種を推奨)
1歳ごろ ヒブワクチン4回目

3.ヒブワクチンの副作用は?

ヒブワクチンには大きな副作用は少ないとされています。

ヒブワクチン接種後の副作用としては、

  • 50%:接種したところが赤くなる
  • 20%:接種したところが腫れたりしこりになる
  • 2%:24時間以内に発熱する

などがあります。
これらの副作用は接種回数が多くなってくるほど出やすくなるとされています。
なお、不活化ワクチンですのでヒブそのものにかかることは基本的にありません。

あまり副作用を心配する必要はありませんが、はれが大きくなってきたり痛がるようなら病院に連れて行きましょう。

4.ヒブワクチンのコラム

ヒブワクチンの作り方

日本で使われているヒブワクチンは「アクトヒブ」というもので、フランスで日本向けに作られているものです。
ヒブワクチンを作る過程で、牛の血液成分を使用するため、以前日本で話題になったTSE(伝染性海綿状脳症)にかからないかと心配するお母さんもいますが、
ヒブワクチンでTSEになることは無いと考えてよいでしょう。
ヒブワクチンに含まれている牛の血液成分はごくわずかで、牛肉を一切れ食べた時に含まれる血液成分の方がよっぽど多いぐらいです。

「理論上TSEになりうる可能性が否定できない」というだけで、
全世界においてヒブワクチンは1億5000万回の接種が行われていますがTSEにかかったという事例は一度もありません。
細菌性髄膜炎にかかる赤ちゃんは、ヒブワクチンが普及する前は年間1,000人とも2,000人とも言われていました。
どちらが危険かは、お分かりですよね・・・。

ヒブ(Hib)にかかりやすい赤ちゃんって?

どのような赤ちゃんがヒブにかかりやすいか、というのは2014年現在ではまだ分かっていません。
ですので、昨日まで元気にしていたあなたの赤ちゃんが、今日に髄膜炎で入院になる可能性もあります。
必ず予防接種を受けるようにしましょう!

その他

ヒブワクチンは、日本で予防接種が浸透するのが遅れたワクチンの一つです。
2013年からようやく定期接種(予防接種の開始は2007年)になったため日本ではあまり知名度が高くありませんが、海外では非常に重要視されているワクチンで、WHO(世界保健機構)もヒブワクチンの接種を推奨しています。
予防しようとしている「髄膜炎」という病気もお母さんはあまり知らないかもしれませんが、
小児科のお医者さんが一番神経質になっている病気の一つがこの髄膜炎です。

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