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四種混合ワクチン(DPT-IPV)・三種混合ワクチン

目次

  1. 四種混合ワクチン・三種混合ワクチンとは
  2. スケジュールと受け方
  3. 四種混合ワクチンの副作用は?
  4. 四種混合ワクチンで防ぐ病気について
  5. 四種混合ワクチンのコラム

1.四種混合ワクチン・三種混合ワクチンとは

四種(三種)混合ワクチンの詳細
種類 不活化ワクチン+トキソイド 区分 定期接種
接種可能時期 1期:生後3ヶ月~90ヶ月
2期:11歳~
接種回数 4回+1回
(1期:4回 2期:1回)

四種混合ワクチン・三種混合ワクチンで予防できる病気は?

三種混合ワクチン(DPTワクチン)とは、

  • D:ジフテリア(Diphtheria)
  • P:百日咳(Pertussis)
  • T:破傷風(Tetanus)

の3つの細菌に対するワクチンを混ぜあわせたもので、英語の名前の頭文字をとってDPTワクチンとも呼びます。
上の3つのワクチンに加えて、

  • ポリオ

に対するワクチンを加えた四種混合ワクチン(DPT-IPV)を2012年11月より使うようになりました。
なお、IPVとは不活化ポリオワクチン(Inactivated Polio Vaccine)の略で、ポリオの毒性を無くしたものをワクチンに用いているということです。
2012年8月までは生ワクチンが使われていましたが、効果は高いものの70万人に1人ほどの割合でワクチンに含まれるポリオに感染する赤ちゃんがいたため、現在では使用しなくなりました。

2.スケジュールと受け方

四種混合ワクチンはいつから接種できるの?

四種混合ワクチンは生後3ヶ月から受け始めることができます。
まず第1期として生後3ヶ月~90ヶ月にこの期間で4回、
第2期として11歳になってから、ジフテリアワクチン・破傷風ワクチンを混合したDTワクチンを1回、
合計5回接種することになります。

四種混合ワクチンの接種開始の時期と接種回数
開始年齢 接種回数 接種予定
生後2ヶ月~90ヶ月
(1期)
4回 2回目:1回目から3~8週あけて
3回目:2回目から3~8週あけて
4回目:3回目から6ヶ月~あけて
(※最初の3回を1期初回、最後の1回を1期追加と言います)
11歳~
(2期)
1回 11歳を過ぎてから

四種混合ワクチンのおすすめの受け方は?

通常の接種プランでは、生後3ヶ月になった時に1回目を接種しはじめ、満1才までに四種混合の1期初回(3回目まで)を完成させます
この時期は他のヒブワクチンやBCGなど他の予防接種も立てこんでいる時期ですので、免疫の完成を遅らせないためにも同時接種をするのがおすすめです。

そして3回目の接種から半年以上あけて4回目のワクチンの接種(1期追加)を行います。
標準的には3回目の接種が終わってから1年~1年半ほどあけて1期追加の接種を行うことが多いようです。
ここまでがDPT-IPVワクチンの予防接種になります。

さらに2期として11歳になってから、DTワクチン(ジフテリア+破傷風)の予防接種を受けます
これは、ジフテリア菌や破傷風菌が日本では少なくなっているため、細菌にさらされる機会が少なくなり、免疫が薄れてしまう可能性があるためです。

生後3ヶ月から四種混合ワクチンの予防接種を受け始めた時のスケジュール
生後3ヶ月 四種混合ワクチン1期1回目(定期)
B型肝炎ウイルスワクチン2回目(任意)
ヒブワクチン2回目(定期)
小児用肺炎球菌2回目(定期)
ロタウイルスワクチン2回目(任意)
(全て同時接種を推奨)
生後4ヶ月 ヒブワクチン3回目(定期)
小児用肺炎球菌3回目(定期)
ロタウイルスワクチン3回目(任意)
四種混合ワクチン1期2回目(定期)
(全て同時接種を推奨)
生後5ヶ月 四種混合ワクチン1期3回目(定期)
BCGワクチン1回目
生後12ヶ月~18ヶ月 四種混合ワクチン1期追加4回目(定期)
11歳~ 四種混合ワクチン2期5回目(定期)

四種混合ワクチンはどこで受ける?費用は?

四種混合ワクチンは定期接種ですので、住んでいる地区の自治体から予防接種票が届きます。
自治体によっては生後4ヶ月を過ぎてから予防接種票が届く地方もありますので、生後3ヶ月からの予防接種を希望する場合は保健所に問い合わせてみましょう。

定期接種ですので公費医療になり、費用はかかりません。

3.四種混合ワクチンの副作用は?

四種混合ワクチンには大きな副作用はあまりありません

副作用としては、

  • 接種した部位の赤みや痛み
  • 軽い発熱
  • めまい

などがありますが、どれも軽度で数日中には消失するものです。
四種混合ワクチンにはアルミニウムが含まれているため、接種部位のしこりは1~2ヶ月ほど残ります。
ですので、注射は左右交互の腕にする場合が多いです。

まれに注射した腕全体がはれることなどがありますので、その場合は病院に行きましょう。

4.四種混合ワクチンで防ぐ病気について

四種混合ワクチンと関連する病気
ジフテリア ジフテリア菌は飛沫感染といって、菌を持っている人の咳などから感染します。
のどにつくと激しい炎症を起こし、のどの腫れによって窒息や呼吸困難を起こします。
また、ジフテリア毒素という強い毒素を出すために神経や心臓の筋肉がやられることもあります。
百日咳 百日咳菌による感染症で、レプリーゼと呼ばれる「咳の連発とその直後の笛の音のようなヒューヒューした呼吸」を特徴とした急性気道感染症です。
「咳」というと大したことはなさそうですが、低年齢で感染するとあまりの咳のひどさのために呼吸困難や酸素不足を起こすこともあり、生後6ヶ月未満で百日咳にかかった赤ちゃんでは死亡例も多くあります。
現在の日本では「若い頃に予防接種を受けたが、百日咳菌に普段触れることが減ったために免疫が薄れてしまった大人」が増えたため、定期的に地方で流行が起こります。
破傷風 土や地面の中にいる破傷風菌が、傷口から体内に侵入することで感染が起こります。
現在の日本ではあまり見られませんが、発展途上国では毎年数10万〜100万程度の死亡数があると考えられています。
万が一破傷風菌に感染すると、新生児では80%以上が死亡(成人でも10~15%ほど)するという非常に怖い病気です。
ポリオ ポリオウイルスが口の中に入り、腸の中で増えることで感染する病気です。
日本では1980年を最後にポリオの患者はみられていませんが、海外ではいまだにポリオが流行している地域があり、そのような地域の人々が日本を訪れたときに感染する可能性があります。
もし海外から持ち込まれたときにいワクチンを接種していないと大流行が起こる危険性があるのでワクチンをあらかじめ接種しておくということですね。

百日咳以外は日本では余り見られない病気・病原体ですが、万が一感染すると非常に重い症状が出る病気で、まだ海外では流行が見られる病気です。

5.四種混合ワクチンのコラム

すでに三種混合ワクチンを受けた人

すでに三種混合ワクチンを受け始めている赤ちゃんは、これまで通り三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを分けて接種することになります。
三種混合ワクチンを受け始めている赤ちゃんに、途中から四種混合ワクチンを受けさせることはできません。

なお、2012年11月以降に予防接種を開始する赤ちゃんは原則として四種混合ワクチンを接種することになります。
ワクチンが不足した場合、三種混合ワクチン+不活化ポリオワクチンを受けることとされていますが、この場合も接種回数が多くなってしまうというだけで、特に予防接種の効果には違いはありません。

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