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赤ちゃん・子どものアレルギー性鼻炎

目次

  1. アレルギー性鼻炎とは?
  2. アレルギー性鼻炎の症状
  3. 赤ちゃん・子どものアレルギー性鼻炎の特徴
  4. アレルギー性鼻炎の診断方法
  5. アレルギーの原因の除去
  6. アレルギー性鼻炎の薬

1.アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎は鼻から吸い込んだ異物が鼻の粘膜を刺激することによって起こります。
異物というと、花粉・ハウスダスト・ペットの毛・カビ・ダニ・ホコリなどですね。
刺激された粘膜では毛細血管が拡張して、結果として腫れてしまうことで空気の通り道がふさがり、鼻水がでます。

アレルギー性鼻炎には季節性と通年性のものがあり、
季節性のものとしては花粉(花粉症)、
通年性のものとしてはダニ・ホコリ・ハウスダスト・ペットの毛などが原因となります。

小学生~高校生の子どものうち、約9%、すなわち10人に1人ほどがアレルギー性鼻炎とされており、比較的よく見られる疾患です。
もちろん、よく見られるからといってあなどってはいけません。

アレルギー性鼻炎には遺伝性があり、両親がアレルギーを持っている場合ではかなりの割合で赤ちゃんにも発症します。
保護者がアレルギーの場合、赤ちゃんが生まれる前からアレルギーを引き起こす原因となりそうなものを遠ざけておくことが効果的です。

2.アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎ではアレルギーの原因となる物質に体が反応すること、それによって鼻がつまることで、
三大症状と言われている「くしゃみ」「水っぽい鼻水」「鼻づまり」の症状が出ます。
さらに上記が原因で「だるい」「頭が重い」「熱っぽい」「夜に眠れない」などの症状が出ます。
アレルギー性鼻炎の症状は、副交感神経(=リラックスしてる時に優位になる神経)の働きが活発になった時に出やすくなるため、朝夕に出やすくなります。

また、アレルギーそのものの症状として、目のかゆみや充血などが起こることがあり、この症状は赤ちゃんや子どもの場合は大人よりも出る場合が多いです。

一つ一つの症状は深刻な症状ではありませんが、このような状態が丸一日ずっと続くことを考えると、
このような症状がいかに普段の生活を妨げるか想像していただけると思います。

ずっと鼻がつまりっぱなしですと、学校に通うことになったとしてもなかなか勉強に集中しにくいですよね?

また、常に鼻がつまっていると当然ながら口で呼吸することになります。
鼻には
・外気から入ってくるウィルスや細菌などを防御する働き
・乾いた空気をしめらせる加湿器のような働き
があり、常に口呼吸をしていると風邪などを引きやすくなってしまいます。

赤ちゃんのアレルギー性鼻炎では「鼻がつまる」以外の症状が読み取れないこともあり、
アレルギー性鼻炎を疑った場合は一度病院につれていきましょう。

3.赤ちゃん・子どものアレルギー性鼻炎の特徴

赤ちゃん・子どものアレルギー性鼻炎では大人のアレルギー性鼻炎とは違い、

  • 鼻閉(鼻がつまること)が多い
  • 合併症が多い
  • 特徴的な顔つき・しぐさがみられる。

という特徴があります。

アレルギー性鼻炎は学童期の子どもの一割弱とよく見られるため軽く見られがちですが、
アレルギー性鼻炎の赤ちゃんのうち30%が気管支喘息・20%がアトピー性皮膚炎を合併すると言われており、
逆に、気管支喘息の赤ちゃんでは70~80%がアレルギー性鼻炎になると言われています。

さらに、アレルギー性鼻炎の影響で気管支喘息などが悪化することもあるため、注意が必要です。
鼻呼吸ができなくなるため、細菌やウィルスを含んだ乾燥した空気が直接のどに届くようになるため、気管支喘息が悪化しやすくなるのです。

アレルギー性鼻炎では通常は水っぽい(水性の)鼻水が出ますが、
合併症があるときは鼻水が水性のものではなく、粘っこい(粘性)ものになっていることがあります。
粘っこい鼻水が出ている場合は、感染症(風邪などを含む)や副鼻腔炎になっている可能性があります。

アレルギー性鼻炎の赤ちゃんでは、
鼻が詰まった違和感や目のかゆみから、チック様の顔をしかめるような表情を良くすることがあります。
また、鼻が詰まっていることから、鼻をすすったり、鼻をかいたり、さらに鼻が詰まっていて良く眠れないことで目の下にくまができたりします。
大人と違って症状ははっきりとしないことが多いです。

4.アレルギー性鼻炎の診断方法

鼻汁中の好酸球検査

好酸球という白血球の一種が鼻汁中にどれだけ含まれているかを検査します。
アレルギー反応が起きていると鼻汁中に含まれる好酸球の数が増加します。

好酸球の数が増えている場合ではほぼ間違いなくアレルギー性鼻炎と言ってかまいませんが、
数が増えていないからと言って、絶対にアレルギーが起きていないとは言い切れません。

例えば、花粉症の患者さんでも、花粉症の症状が出ていない場合では好酸球の数値は上がっていないこともあります。

血中特異的IgE抗体検査

好酸級の数値が上がっていた場合、血中のIgEという抗体の数を検査します。
このIgE抗体を調べることで、何に対してアレルギーを起こしているのか(何が抗原なのか)を検査することができます。

この検査でアレルギーの原因(抗原)が見つかったら、
その抗原に赤ちゃんや子どもを触れさせないように注意しましょう。

皮膚反応検査

上の血中特異的IgE抗体検査と同じ目的でこの検査を行います。
抗原と思われる物質を皮膚に少しだけたらしてみたり注射したりすることで、
何が原因でアレルギーを起こしているのかを検査します。

※これらの検査では、薬を飲んでいると検査の値に影響が出ます!薬を飲んでいる場合はお医者さんにそのことを伝えましょう!

5.アレルギーの原因の除去

アレルギーの対策で重要なのは「初期治療」と「普段のセルフケア」です。

アレルギーには、そのアレルギーの原因となる物質(抗原)があります。
アレルギーの治療には、その抗原に患者さんを触れさせないことが効果的です。

例えば、花粉症だとしても花粉に触れなければ問題ありませんよね?

アレルギーの原因の除去については普段からの注意でできることが数多くあります。
詳しくはアレルギーのページをご覧下さい。

6.アレルギー性鼻炎の薬

アレルギー性鼻炎のお薬はドラッグストアや薬局などでも売っていますが、実は子どもには使ってはいけないお薬もたくさんあります
それぞれのお薬のところで詳しくお話しますが、アレルギー性鼻炎のお薬には「血管収縮薬」というものが含まれていることが多く、大人には非常に効果的なのですが6歳以下の子どもには使ってはいけないとされているのです。

抗ヒスタミン薬

鼻水やくしゃみの大きな原因として、「ヒスタミン」という物質があります。
抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンをブロックするお薬です。

抗ヒスタミン薬には第1世代と第2世代があり、一般的には第1世代を好ヒスタミン薬、第2世代を抗アレルギー薬と呼んでいます。
それぞれ、

第1世代:服用後10~20分で効果が現れる。
     眠気や口の渇きなどの副作用がある。
     くしゃみ、鼻水には効果があるが、鼻づまりにはあまり効かない。

第2世代:服用後に効果がでるまで1日~2週間ほどかかる(薬によります)。
     花粉などの時期に症状が出る前にあらかじめ飲んでおく(=初期治療)。
     鼻づまりにも効きやすい。

という特徴があります。

第2世代のものには点鼻薬・点眼薬の好ヒスタミン薬もあります。その場合は使用してから比較的はやく効果が出ます。
抗ヒスタミン薬の副作用としてはどちらとも眠気などがありますが、比較的第2世代のものの方が副作用が出にくいとされています。

抗ヒスタミン薬を使う上で注意すべきことは、抗ヒスタミン薬は症状を抑えるための薬で根本的な原因を治すための薬ではないということです。
もちろん、赤ちゃんが苦しそうにしているときは抗ヒスタミン薬を使い、体力が落ちないようにしてやることは重要です。

点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬・抗アレルギー薬・血管収縮薬)

それぞれすべて、鼻というピンポイントにしぼって使用するお薬です。

鼻噴霧用ステロイド薬は、鼻の中にスプレーして鼻粘膜の炎症を抑えるお薬です。
使用してから数日で効果があらわれます。使用する量が少量のため、比較的副作用が少ないとされています。

抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン薬)は症状全般に効果があります。
点鼻薬のものはすぐに効果がでるため、内服薬する抗アレルギー薬(効果が出るまで数日~2週間)と比べて即効性があります。
これも比較的副作用が少ないとされています。

血管収縮薬を点鼻すると、数分で鼻閉がとれますが使うほどに効果が弱くなり、使用しすぎるとよけいにひどくなることもあるので、短期間の使用でしか用いません。
血管を収縮させるため、血圧が低下することもあり、原則として6歳以下の赤ちゃん・子どもには用いません。それ以上の年齢だとしても使用する場合には医師へ相談してください。
アレルギー性鼻炎用の市販薬には、殆ど血管収縮剤が含まれています。
成分表示の中に塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリンなどが含まれている場合は子どもには使用しないようにしてください。

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